実はず~と前からオーバーフローの水槽が欲しかったのですが、高すぎるのでなかなか手が出せずにいました。
ところが最近、水槽周りの器具を自作している方のサイトを発見し読みあさっていると、なんとオーバーフローまで自作してしまったと言う。
おまけに作り方やオーバーフローの原理まで詳しく説明されているので、これは自分もやるしかない!と前向きに考え、早速製造に取り掛かりました。
そして出来上がったのがこのサイフォン式オーバーフロー!!
ぷっっ。っと笑われてしまいそうな。。。
もちろん濾過槽も手作りです。
費用は全部で3000円位。
材料は全てホームセンターで揃います。
ではこのサイフォン式オーバーフローの説明を軽く。
まずサイフォンの原理とは?
そうですねぇ。。例えば…水の入った容器にホースを片方突っ込んで、もう片方の口から空気を吸い出すと水が呼び込まれて出てきますよね?
簡単に言うとそれが「サイフォンの原理」なんです。
なぜこんなめんどくさそうな原理を利用するかというと、オーバーフローには2種類のやり方があって、まず単純な一つ目は水槽の底に穴を開けて水面の高さまで管を伸ばし一定量の水位を超えると水が管をつたって下の濾過槽に落ちるしくみ。
うちの水槽がアクリルの水槽なら底に穴を開けるのも管を接着するのも簡単ですが、うちの水槽はあいにくガラス水槽なので穴を開ける勇気が無い。
おまけに改造するために中の生態や水を全部取り出して、再びリセットし直すのも気が遠い話しです。
そうなると外掛けのサイフォン式が浮かび上がってくる。
利点は水槽に穴を開けなくていいし、中の生態をそのままで取り付けられる事。
汚点は。。。めちゃくちゃ多い。
ではご紹介。
ここは吸水口。
30の塩ビパイプを使い先っちょには偶然倉庫で見付けたネットを装着。
(最初20のパイプで作って起動させたところ吸い上げる水量が少なすぎたので30に作り直しました)
水はオーバーフロータワーへ。
パイプの上部に空気を吸い出すためのエアーパイプを取り付けました。
パイプ内部の空気が抜ける事でサイフォンは起こります。
タワーは50の塩ビ管。内部には40のアクリルパイプと塩ビのエンドキャップで作った10cmのカップがあって、吸水口の反対側の口はこのカップの中に収まっている。
見にくいですが、タワー内でパイプを受けているカップから水があふれ出ている様子。
カップの高さで水槽の水位が決まります。
次は濾過槽。
タワーから落ちた水は濾過槽の最上階へ。
198円で買ったコンテナボックス(稚魚飼育に使ってるやつと同じ)の底に穴を開けてシャワー状態で2段目に落ちる。
ろ材は無し。
2段目も同じくろ材はなく塩ビで作った穴から水が下に落ちるしくみ。
最後に一番下の濾過槽。
ちょっとだけプランクトン用にリングのろ材が入ってますが、これ以上入れないつもりです。
かと言って別にベルリン復活させるわけじゃないんですけど、今のところ自分の求めている環境造りにろ材は必要無いような気がしまして。
と言いつついきなりドライ式~とかに変わってたりして。気分屋です。
水槽へ水を戻すのにポンプはRio2500を使ってますが、勢いが良すぎるため水量調節ツマミでめいっぱい絞って水を送り出してます。
難しい事にサイフォン式は落ちてくる水と吸い上げる水の量が同じでないとうまく作動してくれません。
ポンプで吸い上げた水はこちらのパイプを通り…
再び水槽の中へ。
こんな感じです。
動かし始めてからしばらく、突然止まってしまったりポンプの吸い上げるスピードを合わすのに手こずったり、あれこれ作り直してやっと今の形に仕上がりました。
次回はもっと研究を重ねます!
それとあくまで、これは自分が考えたんではなくてサイフォン式を自作された方のやつをマネて設計したものです。
特許もあるのだとか。
濾過槽はオリジナルですけど。